機能性表示食品ゼアキサンチンとは

サプリ1

機能性表示食品のなかに、ゼアキサンチンという名前を見かけたという人もいるでしょう。ですが、そもそも機能性表示食品とは何かがわからなくては意味がありません。

そして、ゼアキサンチンという成分は、健康にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。ここでは、機能性表示食品やゼアキサンチンについて詳しく解説します。

関連記事:機能性表示食品が体にもたらす影響やドレッシングなどの嗜好品の選び方について


機能性表示食品とは

サプリ2

機能性表示食品というのは、2015年に始まった制度のことで、健康に良いと事業者の責任により判断された食品のことです。ですが、すべてを表示できるという訳ではありません。

そこには、科学的根拠が必要なのです。いくら血糖値を減らしたり、体脂肪を減らす効果があるといっても、科学的な根拠がなければ安心できません。そして、機能性があるとしても消費者庁に届けなくては、勝手に表示することはできないのです。

機能性表示食品を販売したい場合には、発売60日前までには必要な資料を消費者庁長官に届ける必要があります。そして、機能性表示食品の対象は健康な人です。そこには、未成年や妊娠または妊娠を計画している人などは含まれていません。

そして、機能性表示食品を食べたからといって健康が必ず改善されるというものでもないのです。機能性表示食品というのは、あくまでも健康に役立つ食品だということを理解しておきましょう。


ゼアキサンチンとは

ゼアキサンチンとは、人参やカボチャなど緑黄色野菜に多く含まれているカロテノイドの一種です。カロテノイドは、自然界に約600種類以上も存在し、赤や黄色の天然色素の総称です。そして、このカロテノイドは人間の目にも存在しているのです。

ゼアキサンチンは、人間が物を見る上でとても重要な働きをしています。

ゼアキサンチンの役割

ゼアキサンチンの役割は、目を光から保護することです。毎日の生活のなかで、人間の目は常に紫外線やブルーライトなど様々な光に晒されています。知らず知らずのうちに目はダメージを受けていて、視力低下や水晶体の濁りなどを引き起こすとされています。

特に、スマホやパソコン等から発せられるブルーライトは、強い刺激となりそのダメージも大きいのです。光は活性酸素を発生させ、目の黄斑部に影響を及ぼします。この活性酸素から目を保護してくれるのが、強力な抗酸化作用を持つゼアキサンチンなのです。

ゼアキサンチンには、目にとって有害となる光を吸収する働きも持っています。農業など屋外での仕事が多い人、またはデスクワークや勉強でパソコンやタブレットを長時間見続ける人にとって、ゼアキサンチンは大きく役立ってくれます。

ゼアキサンチンの効果

サプリ6

ゼアキサンチンは、黄斑変性症を予防する効果があるといわれています。黄斑変性症というのは、紫外線等の活性酸素や加齢などにより視力が低下する病気のことです。黄斑部は、目のなかでも主に光が集まる場所です。そこには、光を受け止めるための細胞が数百個も存在しているのです。

黄斑部が光によってダメージを受けてしまうと、物の大きさや色を正確に判断することができなくなったり、物や線が曲がって見えたりもします。症状が悪化した場合には、失明する恐れさえあるのです。ゼアキサンチンを摂取することにより、黄斑部で発生した活性酸素を抑え、目を保護してくれるのです。

また、ゼアキサンチンは白内障予防にも効果があります。白内障というのは、活性酸素により水晶体が濁り、次第に見えづらくなってくることです。水晶体というのは、元々は透明な美しいガラスのようなものです。ですが、光による刺激を受け続けたり、年齢を重ねると徐々に白く濁ってきて視界を邪魔します。

そして、1度白くなった水晶体というのは、2度と元に戻ることはありません。ゼアキサンチンの抗酸化作用は水晶体を活性酸素の影響からも守っているのです。ゼアキサンチンは、その他にも色のコントラストを改善したりと健康的な目を維持するために大きな効果を発揮してくれます。

ゼアキサンチンを多く含む食品

ゼアキサンチンが多い食品として知られているのは、とうもろこしやマンゴー、パパイヤなどです。また、パプリカやクコの実などにも含まれています。なぜ、ゼアキサンチンという名前になったのかというと、それはゼアキサンチンを豊富に含むとうもろこしの学名ジーメイズに由来しているといわれています。

ゼアキサンチンは、自然界に存在する天然の色素です。特に、緑黄色野菜や果物には豊富なゼアキサンチンが含まれているので、日々の食事に取り入れることが望ましいです。

機能性表示食品としてのゼアキサンチン

元々体内に存在するゼアキサンチンなら、食事やサプリメントでわざわざ摂取しなくてもと考える人もいるでしょう。ですが、ゼアキサンチンは体内に存在するものの、生成はできないのです。つまり、1度失われたゼアキサンチンは食品やサプリメントでしか補えないのです。

ですが、毎日の生活のなかでゼアキサンチンを含む食品を大量に食べることはかなり困難です。ゼアキサンチンの1日の摂取量は6mgが適用とされていますが、どれだけの量を食べればいいかもわかりません。そこで、機能性表示食品が活用されるのです。

ゼアキサンチンを含む機能性表示食品なら、1日の摂取量が表示されていることが多く、摂りすぎることなどもありません。機能性表示食品ゼアキサンチンを積極的に摂取することは、いつまでも若々しい目を保つ手助けをしてくれるのです。

ゼアキサンチンを摂取する時の注意点

目の健康に大いに役立ってくれるゼアキサンチンですが、その一方で注意点もあります。それは、副作用です。ゼアキサンチンは、脂溶性の成分なのです。この成分は、体内に多く蓄積されると胃痛や吐き気、または頭痛等の副作用を起こすことがあります。

また、ゼアキサンチンのサプリメントには、様々な食品が使用されています。そのなかにはアレルギーを引き起こす食品が使用されている可能性もあります。実際にサプリメントを飲む前には、どんな食品が使用されているのかを事前に確認しておくようにしましょう。

機能性表示食品ゼアキサンチンを効果的に摂る方法

機能性表示食品ゼアキサンチンを摂ることは、光の活性酸素や加齢から目を保護するために必要なものです。食品やサプリメントから積極的に摂ることにより、黄斑変性症や白内障の予防が可能です。食事の時に、必要とされる量を取り入れることで効果的にゼアキサンチンを摂取できます。

ですが、副作用についても注意することが大切です。体調に異変があった時には、すぐに専門の医師に相談しましょう。